デンマーク大手12社は10月6日、デンマーク政府に対し、公正でグリーンな移行に向けた規制整備を行い、サステナビリティを最優先事項としたイノベーションと投資の促進を求める共同声明を発表した。ジャスト・トランジション(公正な移行)を企業から求めた形。
共同声明に参画したのは、オーステッド、APモラー・マースク、ヴェスタス、カールスバーグ、レゴ、ノボザイムズ、FLスミス、ダニッシュ・クラウン、グルンドフォス、トプソー、清掃大手ISS、PensionDanmarkの12社。
今回の声明は、グリーンでエネルギー効率の高いソリューションへの政府投資での考慮点を要請。具体的には、気候変動に対する短期・中期行動計画の策定、原料や生産での環境・社会インパクトを含むグリーン・トランジションに向けたイノベーション開発、再生可能エネルギーを送電網に接続する公共インフラ整備の支援、サーキュラーエコノミー移行に向けた廃棄物処理インフラへの投資促進を求めた。
規制の枠組み構築では、デンマークが欧州を先導することを期待。持続可能なサプライチェーンと新たなビジネスモデルへの迅速な承認プロセス整備と、化石燃料からの公正かつ公平な移行が重要と指摘した。また、グリーン燃料の化石燃料に対する価格競争力をもたせるため、燃料に対するカーボンプライシングの導入を求めた。
また同声明では、中小企業を巻き込み、野心的なサステナビリティ目標を設定するための支援が必要とも指摘。 サプライヤーにアクションを期待するとともに、公共セクターでも野心的なグリーン公共調達政策の実施を求めた。
国際的な人材獲得と教育では、将来必要となるソリューション開発のため、自国では十分に利用できない高度な専門技術や能力の活用が必要と説明。従業員のダイバーシティ&インクルージョンを重視し、世界中から最も優秀な人材を惹きつけ続けることが重要とした。
グリーンファイナンスでは、世界中での大幅かつ迅速な再生可能エネルギー発電の拡大に向け、金融への確実なアクセスの確保を求めた。
【参照ページ】12 leading companies in clear message to Danish politicians: We must stand together to secure our shared future
【共同声明】STATEMENT FROM DANISH BUSINESSES
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