蘭ブロックチェーン活用のソフトウェア開発スタートアップCirculariseは9月13日、国際サステナビリティ・カーボン認証(ISCC)の運営機関と、化学及び電気機器世界大手10社と協働し、サーキュラーエコノミー認証のISCC+を活用するブロックチェーンシステムの実証を行ったと発表した。ISCC+認証でのブロックチェーンベースでのデジタルシステム実証は今回が初。
化学大手及び電気機器大手への参画呼びかけは、Circulariseと丸紅が実施。シェル、ネステ、ボレアリス、アルチェリク、フィリップス・ドメスティック・アプライアンス、Trinseo、EVBox、旭化成、丸紅、伊藤忠商事が参画した。Circulariseとネステは、5月にもサーキュラーエコノミー型ポリマーと化成品サプライチェーンのトレーサビリティ確保で協働している。
【参考】【国際】ネステ、ブロックチェーン活用で樹脂のトレーサビリティ確保。Circularise協働(2022年6月2日)
今回の実証では、マテリアルフローと関連するサステナビリティ属性を検証するデータの認証、分散化、暗号化を可能にするパブリック・ブロックチェーンを活用。データ改竄を防ぎながら、データを流通できる仕組みを検証した。
バリューチェーン全体での原料トレーサビリティとデータ検証は、事業者の各拠点のISCC+認証で保証。取得データは、Circularise提供のソフトウェア上にアップロードされ、マスバランスの記録と報告を実現した。
プラスチックや化学業界では、マスバランス方式に対する認識と理解が課題。今回の実証プロジェクトを通じ、協働パートナー企業での知見を深め、社内プロセスをISCC+の要件に整合。新たなマスバランス・クレジットの記録手法を検証し、企業間で簡易に情報共有できることを確認した。
【参照ページ】ISCC and Circularise pilot blockchain technology with 10 companies to complement mass balance certification
【参照ページ】ISCC and Circularise pilot blockchain technology with 10 companies including Neste, to complement mass balance certification
【画像】Circularise
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