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【オランダ】植物由来PEF開発アバンティウム、カールスバーグやAmBevとのオフテイク契約締結

 オランダ再生化学アバンティウムは8月17日、ABインベブ・グループ傘下のブラジルAmBevとPEF(ポリエチレンフラノエート)のオフテイク契約を締結したと発表した。飲料ボトル原料として活用する。

 アバンティウムは、サーキュラーエコノミー型の植物由来プラスチック原料の開発スタートアップ。オランダのゲリーンとデルファジールに大規模な研究開発ラボと3つのパイロットプラントを保有している。現時点では、植物由来の糖類から、PEFの原料となるFDCA(フランジカルボン酸)を製造する技術を確立。2023年末にFDCAの主力工場を建設し、2024年以降にPEFの商業生産を開始する。また、非可食植物資源からモノエチレングリコールを開発する技術も開発している。

 AmBevは、2021年からアバンティウムと飲料用多層ボトルを開発する検討を開始。優れたバリア性能の実現にも成功した。PEFの酸素バリア性は、PETの10倍、炭酸バリア性は16倍。これにより、風味や保存期間の延長にもつながる。

 アバンティウムは6月には、カールスバーグとの間でも、PEFの条件付オフテイク契約を締結している。現在、西欧の8つのパイロット市場で、消費者向けの実証調査も実施している。加えて8月には、LVMHとの間でもオフテイク契約を締結している。

 PEFの活用促進では、アバンティウムの他、Antex、BekaertDeslee、Chamatex、Kvadrat、Salomonの5社で6月に「PEF繊維コミュニティ」を発足。PEFのアパレル繊維としての活用も進めている。

【参照ページ】Avantium and AmBev sign offtake agreement on PEF for soft drink bottles
【参照ページ】Avantium and Carlsberg sign offtake agreement on PEF
【参照ページ】Avantium forms PEF Textile Community with five leading companies to develop PEF yarn applications
【参照ページ】LVMH Perfumes & Cosmetics Houses signs offtake agreement with Avantium for the use of PEF for its cosmetics packaging

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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