国際環境NGO世界自然保護基金(WWF)の日本法人・世界自然保護基金ジャパンは8月9日、野生動物のペット利用に潜む絶滅、密猟・密輸、感染症、動物福祉・外来種のリスクを5大リスクとし、野生動物の「ペット化」の見直しを訴えるキャンペーンを開始した。井の頭自然文化園、上野動物園、京都市動物園、那須どうぶつ王国も協力する。
WWFジャパンによると、2021年のペット利用される野生動物の輸入頭数は推定40万頭を上回り、近年増加傾向にある。犬猫以外の動物販売業の営業所数も年々増加し、2021年には5,413店にものぼるという。また、WWFジャパンが2021年2月に実施した15歳~79歳の1,000人対象の意識調査では、17%がペットとして家畜化されていないエキゾチックペットを「飼ってみたい」との回答を得ていた。一方、こうしたペット飼育に5大リスクがあることを68%が「よく知らない」と回答していた。
そこで今回のキャンペーンでは、コツメカワウソ、ショウガラゴ、スローロリス、フェネック、コモンマーモセット、スナネコの6種類の動物に関し、“ウラのカオ”を解説する動画を順次公開。啓発していく。動画は、実際の動物園の飼育員が、野生の生態や習性、それに伴うペットとしての飼育の難しさを伝えている。
【参照ページ】動物園 × WWFジャパン 野生動物の”ペット化”の見直しを訴えるキャンペーンを開始 ~動画「飼育員さんだけが知ってる あのペットのウラのカオ」を公開~
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