Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【アメリカ】バイデン政権、連邦政府ビルの大改修でCO2大幅削減へ。ESCO方式。率先垂範と産業振興

 米バイデン政権は8月3日、連邦政府ビル改修を二酸化炭素排出量削減の模範としていく「気候スマートビルディング・イニシアチブ」を発表した。連邦政府ビルを企業と協働して改修し、エネルギーコストの削減と納税者負担の削減にもつなげる。

 米共通役務庁の発表によると、同庁が管理している連邦政府ビルだけで142棟ある。米大統領府(ホワイトハウス)の発表によると、不動産の省エネ性能向上では、2030年までに80億米ドル以上の民間投資を促進できるインパクトがあり、約8万人の雇用創出効果もあるという。実践すれば、2030年までに二酸化炭素排出量を年間最大280万t削減できる。

 削減スキームでは、ESCO事業方式を採用。ESCOサービス事業と「パフォーマンス契約」と呼ばれる契約を締結し、事前設定した削減目標を上回れば、ESCO事業者の収益が増加するインセンティブが設計されている。ESCO事業での削減は、国防総省ですでに大きな実績がある。

 ホワイトハウスは、ESCO契約が2021年度の2億5,100万米ドルの規模から2030年には年間12億米ドル以上に拡大できると見通した。自家発電の増加、ヒートポンプ等の最新技術の導入、効率的な照明や断熱材の採用、電気自動車(EV)充電スタンドの設置等が予定されている。

 また連邦政府のナレッジもフル動員する。エネルギー省(DOE)の連邦エネルギー管理プログラム、共通役務庁(GSA)の国家ディープエネルギー改修プログラム、米陸軍工兵隊のハンツビルセンター等の専門家が、ベストプラクティスのリソースとソリューションのハブとしての役割を果たす。

 財源は、インフラ投資・雇用法で確保した予算から2.5億米ドルを活用。エネルギー省のAFFECTプログラムからも追加資金を出す。

 目標は、2032年までに連邦政府ビルからの排出量を50%削減し、2045年までにカーボンニュートラルを実現する。

【参照ページ】FACT SHEET: White House Takes Action on Climate by Accelerating Energy Efficiency Projects Across Federal Government

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。