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【国際】ペプシコ、グリーンボンド1740億円発行。リジェネラティブ農業、ウォーターポジティブ等

 食品世界大手米ペプシコは7月20日、グリーンボンドを13億米ドル(約1,740億円)発行すると発表した。年限は10年。

 同社は、2019年にグリーボンドを10億米ドル(約1,387億円)発行しており、今回が2回目。前回の起債では、持続可能なプラスチックと包装、サプライチェーン上の二酸化炭素排出量削減、水の持続可能性の強化を資金使途としてきた。

【参考】【アメリカ】ペプシコ、グリーンボンド1080億円発行。環境サステナビリティ施策を幅広く資金使途(2019年10月11日)

 同社は、サステナビリティ戦略「pep+(pep Positive)」として、持続可能な農業、バリューチェーンのサステナビリティ、栄養を掲げており、今回のグリーンボンド発行もそのアクションの一環。

【参考】【国際】ペプシコ、pep+戦略発表。リジェネラティブ農業、水資源、DE&I、栄養改善等で強いコミット(2021年9月17日)
 
 今回の資金使途は、リジェネラティブ農業、バリューチェーン上の二酸化炭素排出量削減と気候レジリエンスの強化、サーキュラーエコノミーとバージンプラスチック廃棄、ウォーターポジティブの推進等。

 リジェネラティブ農業では、農家へのトレーニング、肥料削減、水系の改善プロジェクト等を実施。ジャガイモ、ホールコーン、オーツ麦等の主要原料作物を含む25品目以上について、30カ国以上でリジェネラティブ農業の採用を加速する。

 バリューチェーン上の二酸化炭素排出量削減と気候レジリエンスの強化では、目標の引き上げを行い、2030年までにスコープ3での二酸化炭素排出量を2015年比40%以上削減を目指す。オンサイトでの太陽光発電による電力供給、第三者認証取得の建物への投資、施設でのエネルギー効率化や二酸化炭素排出量の削減、自動販売機や冷却装置のアップグレード、電気自動車(EV)利用の拡大等を進める予定。

 サーキュラーエコノミーとバージンプラスチック廃棄では、2030年までに包装・容器での再生プラスチック使用割合50%達成に向け、リサイクル、堆肥化、再利用可能な素材の使用量増強を継続。さらに、主要市場でのリサイクルインフラ強化やリサイクル率向上プロジェクトも展開する。

 ウォーターポジティブでは、水リスクの高い地域での植林、雨水利用、湿地帯の回復に加え、水使用効率の改善を含む水リサイクルや再利用プロジェクトを実施予定。主要原料作物のサプライヤー農家に対し、ドリップ灌漑や節水技術の導入拡大に向けた資金提供も行う考え。

【参照ページ】PEPSICO ISSUES NEW $1.25 BILLION 10-YEAR GREEN BOND AS COMPANY ACCELERATES PEP+ TRANSFORMATION

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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