容器・包装世界大手スイスのテトラパックは6月15日、スウェーデン菌類由来たんぱく質開発マイコレナと協働し、スウェーデン・ファルケンベルグに菌類からの代替肉生産工場を設立すると発表した。サプライチェーンでのカーボンニュートラル化を進めるため、自ら食品製造に乗り出す。
テトラパックは、2050年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を目標としている。今回のアクションもその一環。同社は、食品の安全性・可用性・サステナビリティ分野でスウェーデン、フランス、米国等のスタートアップ企業とのネットワークを構築。マイコレナとは、2019年から協働を進めてきた。
今回設立する工場では、まず、代替肉商品の原料となるミンチを生産予定。今後、欧州とアジア各地にも工場を建設していく考え。菌発酵では、微生物学を用いた自然のプロセスにより、肉・魚介類・乳製品の代替たんぱく質を生成。従来の植物由来の代替肉と比べ、食感や味の改善が期待できる。
同社は今回、世界の二酸化炭素排出量の20%以上が農業に由来しており、その半分以上が畜産業によるものと指摘。代替プロテインは、新しい形の持続可能な食品を設計する上で、大きな可能性を秘めているとした。
【参照ページ】Tetra Pak collaborates with Mycorena on ground-breaking alternative proteins plant
【画像】Tetra Pak
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