国際環境NGOの世界資源研究所(WRI)は6月28日、世界各地域の水リスク分析ツール・シリーズ「Aqueduct」で、水ストレス、需要、供給に関する新たな予測結果を2023年初頭にリリースする予定と発表した。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第6次評価報告書(AR6)のWG2報告書の内容を反映する。
WRIは、Aqueductのアップデートのため、企業パートナーシップ・プログラム「Aqueduct Pro Sponsorship」を創設しており、マイクロソフトとムーディーズ・アナリティクスが第1号のスポンサーとなっている。今回の新データリリースも両社からの資金で実現する。
Aqueductは、2011年に初版がリリースされた。最近では、企業の水戦略、持続可能な水マネジメント、ESG評価、水目標の設定のため、企業、金融機関、コンサルティング会社等での活用が進んでいる。
現在、Aqueductツール群は4種。将来水リスクのマッピング・ツール「Aqueduct Water Risk Atlas」、農業・食料安全保障上の水リスク分析「Aqueduct Food」、洪水リスク特定「Aqueduct Floods」、国・地域間の水リスク比較ツール「Aqueduct Country Ranking」。
【参考】【国際】WRI、水リスクマップ3.0版を発表。リスクが非常に高い国が17ヵ国(2019年8月9日)
【参考】【国際】WRI、農業・食品の水ストレス・マッピングツール「Aqueduct Food」のβ版リリース。40品目以上(2019年11月29日)
【参考】【国際】IPCC、第6次報告書のWG2報告書公表。世界30億人以上が気候変動に脆弱。生態系重要(2022年3月2日)
【参照ページ】RELEASE: WRI Aqueduct Preparing Water Projections Using Latest Climate Data
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