ドイツ消費財大手ヘンケルは6月8日、プラスチック包装の一つ「ブリスターパック」で、プラスチック使用を世界的に廃止すると発表した。同社はまず、2022年初夏販売のスティックのり商品「プリット」からプラスチックフリー包装への転換を開始する。
ブリスターパックとは、透明なプラスチックを成型し、台紙等へ接着した包装のこと。日用品やおもちゃ等で使用されている。今回新たに導入するブリスターパックは、透明なパッケージをやめ、紙で製品を包む。市場で非常に有名な商品であり、商品を見せる必要がない利点を活かした。使用する紙は、再生紙含有率85%以上で100%リサイクル可能。これによりプラスチックを年間1,000t削減できる。
同パッケージは、まず2022年夏から導入し、年末までに全世界で展開する。
同社は、2025年までに消費財包装・容器での化石燃料由来のバージンプラスチック使用量50%削減を目標としている。再生プラスチックの使用割合を30%以上に増加し、植物由来のプラスチックに転換する他、使用絶対量の削減にも取り組んでいる。
【参考】【ヨーロッパ】ヘンケル、再生プラ容器導入が順調に進捗。ソーシャル・プラスチック認証にも注力(2020年12月24日)
また、プリットのスティックのり本体は、97%が水を含む天然成分と、最大65%の再生プラスチックを原料としている。のり本体の容器そのもののプラスチック使用については、今回は触れていない。
【参照ページ】Pritt pioneers with plastic-free blister packs made from recycled paper
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