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【アメリカ】コルゲート、2040年スコープ3含むカーボンニュートラル宣言。ネットゼロ・スタンダード基準

 消費財世界大手米コルゲート・パーモリーブは4月22日、同社の2025年サステナビリティ目標達成に向けた進捗レポートを公表。その中で、二酸化炭素排出量削減目標を大幅に引き上げた。

 同社は2020年、スコープ1、2、3での科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)から承認を獲得。しかし今回、SBTiが新たにネットゼロ・スタンダードを策定したことを受け、目標を引き上げた。

【参考】【国際】トレインテクノロジーズ、SBTiからネットゼロ・スタンダード承認。世界11社目(2022年5月11日)

 今回設定した目標は、2040年までにスコープ1、2、3でカーボンニュートラルを達成。具体的には、2020年比で90%削減した上で、残った排出量をネットゼロ・スタンダードで認められたカーボンクレジットでオフセットする。さらに中間目標として、2025年までにスコープ1、2と、調達製品・サービスからのスコープ3で20%削減。2030年までに調達製品・サービスでのスコープ3を同42%削減するとともに、世界全体で調達電力を全て再生可能エネルギーに転換する。同社のスコープ3の75%以上は調達製品・サービスが占めるため、最も多い分野での削減目標設定にこだわった。

 同社の2025年サステナビリティ目標は、ソーシャルインパクトの拡大、家庭数百万世帯の支援、環境保全の3つ柱で構成。今回の進捗レポートでは、進捗状況を定量的に伝えている。環境保全では気候変動の他に、水スチュワードシップ、廃棄物ゼロ、廃プラスチックゼロ、持続可能な調達を掲げている。製品プラスチック・パッケージは、2025年までにすべてリサイクル可能なものに切り替え、サプライチェーン全体ですべての工場の廃棄物もゼロにする。2025年までに、水ストレスが高い地域の工場で、2030年までに水ネットゼロも達成する。

【参考】【北米】パーモリーブ、再生プラ100%容器を主力食器洗剤に投入。年間5200tの埋立廃棄物削減(2021年3月28日)

 同社は進捗レポートとは別に、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に基づくレポートも同社として始めて発行。加えて、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)レポートも出している。

【参照ページ】Outlining Progress Toward 2025 Environmental Goals in Colgate-Palmolive Sustainability & Social Impact Report

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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