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【イギリス】テスコとWWF、食料・農業アクセラ開始。スタートアップとサプライヤーの協働

 英小売大手テスコと世界自然保護基金(WWF)は5月9日、英国の食糧安全保障を支えるサプライチェーン上のサステナビリティ促進のため、スタートアップ企業を対象とするアクセラレータープログラム「イノベーション・コネクションズ」を開始したと発表した。

 応募企業は、テスコのサプライヤーと長期間協働し、事業アイデアのスケールアップに向けたピッチを行う。受賞すると、テスコのサプライヤーと協働し、イノベーションの実証・拡大に向け、15万ポンド(約2,400万円)の資金援助を受けることができる。最終選考は、5月中に実施予定。

 またテスコは英政府に対し、英国の食品サプライチェーンでのイノベーションのため、シード期だけでなく、市場投入の準備フェーズまでの支援を要請。飼料用昆虫タンパク質や持続可能な低炭素肥料等、後発イノベーションのスケールアップを阻害する規制の更改スケジュールとプロセスを設定し、早期に革新的技術を採用する企業や消費者へのインセンティブ創出を求めた。

 応募企業70社の中から、最終選考に選出されたのは、下記の8社。

  1. AgriSound & AM Fresh:生体音響により農場の受粉媒介者や害虫のレベルをモニタリングし、農家の生物多様性保護と農産物の収量増加を支援する技術を開発
  2. Aurea & Adrian Scripps:果樹の健康状態と実の付き具合を個別に管理し、肥料等の投入量を最小限に抑え、収量改善が可能な技術を開発
  3. ai & Hilton:科学的根拠に基づく生物多様性指標として、鳥のさえずりを活用する牧草地農業のモニタリングシステムを開発
  4. CCm, Andermatt, FCT & Branston:低炭素肥料によるジャガイモ生産の二酸化炭素排出量削減の実証
  5. FCT & ProduceWorld:園芸での二酸化炭素排出量分析・削減を行い、農地での炭素固定量の増加、コスト削減と効率性モニタリングが可能なソフトウェアの開発
  6. Future by Insects & Hilton:生ごみから微細藻類を育て、魚の餌とするサーキュラーエコノミー型魚餌の生産
  7. Harbro & Muller:酪農場の栄養効率の精密測定を行う技術の開発
  8. InsPro & Prepworld:昆虫により生ごみを鶏の飼料に転換し、鶏卵サプライチェーンでの大豆飼料の使用量を削減する携帯型バイオコンバージョン・ユニットの製造

【参照ページ】Tesco opens up supply chain to sustainability start-ups

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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