容器・包装世界大手スイスのテトラパックは5月3日、ブラジル環境NGOのApremaviや国際環境NGOの米ザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)ブラジル支部等と協働し、ブラジルでの生物多様性の回復・保全プログラム「The Araucaria Conservation Programme」を開始すると発表した。今後10年間、同国の大西洋岸森林70km2の回復を進める。
テトラパックは、同プログラムでの二酸化炭素吸収量や生物多様性の保全に関し、認証も取得する予定。同社は2030年までにスコープ1、スコープ2でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成を目標としており、同アクションもその一環。
大西洋岸の熱帯雨林は、元々同国17州を覆っていたが、現存するのはそのうち12%。同地域には、絶滅の危機にある固有種も数千種生息しており、迅速な保全活動が求められている。今回のイニシアチブでは、元々の森林の3%しか現存せず、特に森林減少が危惧されるアラウカリアの森を対象に展開する。
同イニシアチブは、初年度に800m2での森林回復の実証を実施。その後、同国サンタ・カタリーナ州とパラナ州に跨る70km2の回復を行う。また、長期的な生物多様性の保全に向け、土地所有者の協働インセンティブも設計。参画農家は、回復した土地の炭素クレジットから報酬を得ることができる。
【参照ページ】Tetra Pak launches pioneering initiative to help restore biodiversity and mitigate the effects of climate change
【画像】Tetra Pak
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