欧州証券市場監督局(ESMA)は4月29日、欧州委員会に対し、個人投資家保護に関する勧告文書を送付した。個人投資家向け金融情報のデジタル化が進む中、取引アプリにおけるゲーミフィケーション技術やSNS上の個人的な投資推奨行為が、個人投資家へのリスクになる可能性があるとし、デジタル化の恩恵が個人投資家に享受されるよう確保すべきとした。
今回の勧告の内容は、
- 一般に利用可能な検索可能なデータベースの開発を促進するため、開示書類の機械可読性を義務化
- 重要情報を適切に定義し、情報の階層化等のデジタル技術を活用することで、情報過多に対処
- 手数料情報のEU標準フォーマットを開発し、MiFIDとPRIIPs KID下での開示と整合化
- 加盟国当局とESMAに対し、特定の金融商品に関するリスク警告を企業に発出できる権限の付与
- 積極的なマーケティング・コミュニケーションへの対処
- SNS上の誤解を招くようなマーケティングキャンペーンや、会社や第三者によるゲーミフィケーションのようなオンラインエンゲージメント手法の使用に関する問題への対処
今後、同提言は欧州委員会で精査される。
【参照ページ】ESMA MAKES RECOMMENDATIONS TO IMPROVE INVESTOR PROTECTION
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