国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)の国連持続可能な保険原則(PSI)は4月26日、生保保険会社向けの保険分野のESGガイド策定で、パブリックコメントの募集を開始した。締切は5月6日までだった。
UNEP FIは、2019年に損害保険会社向けのESGガイド案を発表し、2020年に正式発行している。従来、保険分野のESGでは、損害保険のみが対象で、生命保険会社向けには投資運用にだけ焦点が当たっていたが、今回のガイドが完成すれば、概念が大きく変わることになる。
【参考】【国際】持続可能な保険原則PSI、損保向けにESGリスク統合ガイダンス案発表。アリアンツが主導(2019年3月1日)
今回のガイド案は、PSIが英HSBC Lifeがの協力を得て、作成。生命保険や医療保険のESGリスクが引受リスクに与える潜在的な影響を評価するアプローチ指針を提示している。Eでは、大気汚染、気候変動、生態系破壊等と生命・健康への影響が、Sでは、金融ケーパビリティ、人権、ライフスタイル等と生命・健康への影響に関し、ヒートマップ案を提示。リスク評価のガイドとなっている。
これまでPSIの署名は、損害保険会社が中心だったが、今回のガイドを受け、生命保険会社の署名も広がることが予想される。
【参照ページ】PUBLIC CONSULTATION ON ESG RISKS FOR LIFE AND HEALTH INSURANCE GUIDE
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