穀物世界大手米ADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)は4月20日、2025年までに全製品ポートフォリオにおけるサプライチェーン上での森林破壊をゼロにする発表した。対象はグローバルでの全製品。直接・間接サプライヤーの双方が含まれ、従来目標より5年も前倒した。
今回の目標では、大豆サプライチェーンは、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンでのトレーサビリティ確保を2022年末までに達成予定。同日には、ドイツ・マインツの同社油糧種子工場への非遺伝子組換え作物(Non-GMO)の大豆処理能力拡大のための投資も発表した。
パーム油サプライチェーンでは、農園までのトレーサビリティ確保を進めている。工場まではすでに把握済み。
さらに同社は4月12日、米国イリノイ州ディケーターの代替たんぱく質の生産拡大に向け、3億米ドル(約392億円)を投じると発表。プロテイン・イノベーション・センターも開設する。
同社は2021年、セルビアの非遺伝子組換え作物(Non-GMO)たんぱく質ソリューションプロバイダー「Sojaprotein」を買収。今回の投資と併せ、代替たんぱく質の生産能力を30%以上向上させる。
新たに設立するプロテイン・イノベーション・センターでは、最先端のイノベーション施設を拡張。多様な食材から持続可能で効率的な加工、食感・味・外観・栄養のイノベーション創出を目指す。
【参照ページ】ADM Makes Earth Day Pledge to Protect Forests
【参照ページ】ADM Announces Growth Investment in Non-GMO Soy Processing in Mainz, Germany
【参照ページ】ADM to Meet Fast-Growing Demand For Alternative Proteins with Significant Capacity Expansion, New Innovation Center
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