自動車世界大手米GMは4月25日、世界中のサプライヤーに対し、同社が新たに設定した「環境・社会・ガバナンス・パートナーシップ誓約」への署名を求めると発表した。カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)へのコミット、社会的責任プログラムの開発、サステナビリティ調達の導入等を要求する。
同社2021年1月、2040年までにスコープ1、スコープ2、スコープ3カテゴリー11(販売した製品の使用)でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を目標に設定。2025年までに電気自動車(EV)30車種以上を世界中で導入し、2035年までに新型小型車の排ガスを100%ゼロを目指している。今回のアクションもその一環。
今回の誓約では、サプライヤー業界別にスコープ1及びスコープ2でのカーボンニュートラル達成目標年を設定。プロフェッショナルサービスは2025年、製造業は2035年、原材料及び物流は2038年までにカーボンニュートラル達成を求める。
労働慣行・人権では、2025年までにサステナビリティ・サプライチェーン評価世界大手仏EcoVadisの評価で、50点以上を獲得することを要求。従業員の健康と安全性、社会対話、ダイバーシティ、児童労働、強制労働、汚職と反競争的行為等が評価対象となる。サステナビリティ調達でも同様に、2025年までにEcoVadisの評価で50点以上の獲得を求める。
同社は、2021年の年間直接資材購入額760億米ドル(約9.7兆円)のうち、53%以上を占めるサプライヤーが既に署名済みと説明。自社の購買における影響力を活用し、長期的なサステナビリティ向上に資するサプライチェーン構築を進める。
【参照ページ】GM Asks Suppliers to Sign Pledge Advancing Global Climate Action and Human Rights
【画像】GM
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら