英エネルギー大手ナショナル・グリッドは4月19日、事業を展開しているマサチューセッツ州とニューヨーク州で、2050年までに化石燃料由来の天然ガスを、再生可能天然ガスまたは水素に完全転換すると発表した。顧客の暖房設備の電化も支援する。
同社は今回、マサチューセッツ州とニューヨーク州で二酸化炭素排出量の約40%を占める建物の暖房部門でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量)ゼロ化を進めると表明。両地域の顧客2,000万人以上に対し、安価でクリーンなエネルギーを提供する決意を表明した。
転換していく再生可能天然ガスは、農場、埋立地、廃水等での廃棄物分解で放出されるメタンガスを活用。既存のガスインフラがそのまま使える。水素では、グリーン水素に絞って転換する。すでに同社は、RWEと合弁でニューヨーク湾での洋上風力発電の用地リース権を獲得。米国初のグリーン水素を家庭に提供する大規模プロジェクトHyGridへの参画も果たしている。
同社は、脱天然ガスを実現することで、顧客へのクリーンエネルギー選択肢の提供、良質な雇用の確保、エネルギーへの信頼性とレジリエンスの向上、高い費用対効果をもたらすと説明した。今後も政府や規制当局、顧客とのエンゲージメントを実施し、今回掲げた計画を実現していくとした。
【参照ページ】National Grid Announces Historic Fossil-Free Plan, Launching Bold Clean Energy Vision for Massachusetts and New York
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