国際環境NGOオーシャン・コンサーバンシーは4月14日、米国の海運業界のカーボンニュートラル化に向け、グリーン水素とグリーンアンモニアが最良の選択肢との分析をまとめた報告書を発行した。英コンサルティング会社University Maritime Advisory Services(UMAS)が報告書作成に協力した。
同報告書は、ライルサイクル全体で評価すると、グリーン水素と、再生可能エネルギーを活用し大気から分離したアンモニアとグリーン水素を結合させたグリーンアンモニアは、パリ協定で定められた二酸化炭素排出量削減目標を達成できる唯一の拡張性のある燃料になるという。一方、ブルー水素やブルーアンモニアは、温室効果ガスであるメタンに依存することになり、CCS(炭素回収・貯留)技術開発にも莫大な投資が必要ながら回収効果も不鮮明なため、現実解にはならないとした。
グリーン水素の普及に向けては、米政府も大きな支援をすべきと提言。エネルギー省の水素プログラム計画を見直し、再生可能エネルギーの生産を増加。海運の総燃料消費の10%を占める既存の国内および地域の海運ルートをまず活用し、最適な環境を整える必要があるとした。
【参照ページ】Green Hydrogen-Based Fuels are the Best Option to Transition the Shipping Industry Away from Fossil Fuels, New Report Finds
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