ベルギー化学大手ソルベイは4月5日、インド・ラジャスタン州で展開する同社農業支援プログラム「サステナブル・グアー・イニシアチブ(SGI)」で、持続可能なグアー豆生産の大規模加速に向け、消費財世界大手米P&Gと協働すると発表した。同国の女性農家のエンパワーメントや、小規模グアー豆農家の収入向上を支援する。グアーは、バイオプラスチックの原料として注目されている。
サステナブル・グアー・イニシアチブ(SGI)は、2015年に設立。インド最大のグアー生産地ラジャスタン州ビカネール砂漠地区内での持続可能なグアー生産の大規模展開を目的としている。生産したグアーは、ソルベイの増粘剤ポリマー製品「Jaguar」の原料として活用する。同社は3月、グアー豆由来の生分解性ポリマー製品ラインナップを拡充すると発表済み。持続可能なグアー豆供給の確保を進めている。
【参考】【国際】ソルベイ、グアー豆由来の生分解性樹脂製品ラインナップ拡充。OECD基準準拠(2022年3月25日)
今回の協働により、同イニシアチブの対象農家が倍増。合計1.1万世帯となり、女性のエンパワーメントに向けたトレーニング対象者も1,800人まで拡大する。またP&Gを通じ、家庭での衛生習慣や家庭菜園に関するトレーニングも強化。家庭用水や家畜の水補給のための雨水の貯留とろ過を改善するため、新たなジョハドの構築や地域コミュニティへの植林も進める。ジョハドとは、雨水を貯留し、地下水を涵養するための地域コミュニティ所有の池のこと。
【参照ページ】Solvay and P&G join forces in industry-leading effort to double the global supply of sustainable guar farming in India
【画像】Solvay
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