環境サービス世界大手仏ヴェオリアは4月6日、フィンランドのパルプ工場で、世界最大のカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)型バイオメタノール生産プロジェクトを開始したと発表した。同製油所は、ヴェオリアが所有・運営し、2024年までに稼働開始を目指す。
バイオメタノール精製設備は、フィンランド針葉樹パルプ製造大手メッツァファイバーとの協働で開発。粗硫酸メタノールの精製をパルプ生産工程に安全に導入することができる。同製油所は、メッツァファイバーが所有するフィンランドのエーネコスキ工場に隣接して設立。バイメタノールの生産能力は年間1.2万t。二酸化炭素排出量を年間最大3万t削減できる。
またヴェオリアは3月31日、仏再生可能天然ガス転換技術ワガエナジーと協働し、非有害廃棄物埋立地で発生したバイオガスを活用した、フランス最大のバイオメタン製造を開始したと発表した。
同社は、ワガエナジー開発の再生可能天然ガス転換技術「WAGABOX」に基づく全自動遠隔制御型バイオメタン製造装置を活用。埋立廃棄物から発生したバイオガスの回収・処理を行い、100%バイオメタンに変換する。両者は、全4本のプロジェクトを展開予定で、2024年までに年間最大175Whのバイオメタン生産が可能なり、二酸化炭素排出量を年間3.5万t削減できる見込み。
【参照ページ】Veolia launches an innovative industrial solution to produce CO2-neutral biofuel from pulp production
【参照ページ】Veolia and Waga Energy commission one of the largest biomethane production units in Europe
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