欧州保険・職業年金機構(EIOPA)は4月13日、保険販売業務指令(IDD)に基づく適合性評価に関し、投資商品販売で顧客のサステナビリティ嗜好を評価するガイドライン草案を発表。パブリックコメントの募集を開始した。締切は5月13日、
IDDは、2021年4月に委託法令の形式で改正され、2022年10月から新ルールが適用される。その一つとして、保険会社や保険仲介事業者に対し、サステナビリティ嗜好の把握を義務付ける。今回のガイドラインは、事業者に求められる具体的なアクションを示したもの。顧客に対するサステナビリティ概念の説明の方法、顧客からのサステナビリティ嗜好情報を収集に関する方法、サステナビリティ嗜好と保険型投資商品(IBIP)のマッチングに関する方法等を示した。サステナブルファイナンス開示指令(SFDR)の商品情報開示ルールともリンクしている。
【参考】【EU】欧州委、運用会社や保険販売会社に顧客のESG嗜好考慮を義務化するEU規則案発表(2019年1月13日)
【参考】【EU】EIOPA、3年間のサステナブルファイナンス行動計画発表。保険商品の気候変動リスク対策強化へ(2021年12月24日)
IDDは、EU加盟国の当局が適切なルールを定めるよう規定しているが、EIOPAはガイドラインを示すことで、EU加盟国にまたがる投資商品の販売や、当局のアプローチの収斂、また誤販売を防止するための適切ルールの在り方を提示する役割を果たしている。
EIOPAはパブリックコメントを募集した後、欧州委員会から命じられている8月22日に間に合わせる形でガイドラインを最終発行する。
【参照ページ】EIOPA consults on draft Guidelines on integrating the customer’s sustainability preferences in the suitability assessment under the IDD
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