IFRS財団とGRIは3月24日、各々の基準策定委員会であるIFRS財団の国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)と、GRIのグローバル・サステナビリティ基準委員会(GSSB)が、双方のスタンダード策定での調整を図る協力協定を締結した。
IFRS財団の国際サステナビリティ基準委員会(ISSB)は3月31日、国際サステナビリティ開示基準の原案を発表。その中で、IFRS財団が統合したSASBのSASBスタンダードをベースとする考えを内定し、財務マテリアリティを軸に据えた設計を行うことを明確にした。そのため、財務マテリアリティと環境・社会マテリアリティのダブルマテリアリティを主張するGRIスタンダードとの間での調整が必要となっていた。
【参考】【国際】ISSB、サステナビリティ開示基準草案発表。SASBスタンダードの原則を採用(2022年4月1日)
今回の協力協定では、双方が互いの基準策定委員会に加わり、情報共有を密に行うことで合意。双方の情報の互換性と相互関連性を追求する。これにより、双方のスタンダードが乖離することで、発行体の手間が拡大することを防ぐ。
今回双方は、GRIスタンダードがすでに多くの政府で、参照ガイドラインとして推奨していることを考慮。両社の対立を避けるべき協力し合う形となった。
【参照ページ】IFRS Foundation and GRI to align capital market and multi-stakeholder standards
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