小売世界大手仏カルフールは3月30日、同社スーパーマーケット及びハイパーマーケット全店舗に電気自動車(EV)充電スタンドを設置すると発表した。2025年までに5,000台導入を目指す。22kWから300kWまでのラインナップでEV充電スタンドを完備する小売企業はフランス初。
同社はすでに、2023年までにハイパーマーケット全店にEV充電スタンド2,000台設置することを発表済み。今回対象にスーパーマーケット全店を加え、顧客のEV利用拡大を加速する。電力は、全量再生可能エネルギーを活用。供給電力の半分は、仏配電Enedisが担う。
EV充電ステーション第1号は、フランスのトロワ・ラ・シャペル・サンリュックにあるハイパーマーケットの駐車場に設置。4月8日から提供を開始する。ハイパーマーケットには平均10台、スーパーマーケットには平均5台のEV充電スタンドを設置予定。同社モバイルアプリ「Carrefour Énergies」を使用することで、充電サービスが利用できる。
22kW充電サービスは、同社ロイヤルティカードまたはカルフール・パスカード保有者なら無料で利用でき、1時間で約50%充電可能。50kWから300kWの急速充電サービスでは、車種による差はあるものの、20分から60分で100%充電が可能という。
また同社は、電動自転車や電動スクーター等の無料充電サービス提供向け、EV充電インフラALLEGO及びDRIVECOとも協働を進める。
小売店舗へのEV充電スタンドの設置拡大は、英小売大手テスコも注力してきている。3月29日には、同社小売500店舗への導入も発表。欧州小売でのEV充電サービスによる来店への付加価値提供が加速している。
【参考】【イギリス】テスコ、小売400店舗へEV充電スタンド1660台設置。顧客へ無料充電提供、フォルクスワーゲン等協働(2021年6月21日)
【参照ページ】CARREFOUR LAUNCHES CARREFOUR ÉNERGIES, AN ELECTRIC CHARGING SERVICE FOR ALL OF ITS HYPERMARKETS AND CARREFOUR MARKET STORES
【参照ページ】Tesco installs EV chargers at 500 stores"
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