独化粧品大手バイヤスドルフと世界自然保護基金(WWF)ドイツ支部は3月31日、「気候変動」「再生可能な水環境」「資源のサーキュラーエコノミー化」の分野で3年間のパートナーシップを締結すると発表した。
WWFドイツ支部は、2016年からバイヤスドルフの気候戦略に関する助言を続けてきた。同社の排出絶対量削減目標の策定にも深く関与した。
気候変動では、バイヤスドルフにおける科学的根拠に基づくカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)目標の策定を目指す。主な対策としては、再生可能エネルギーへの転換、原材料使用での排出量の削減、包材でのリサイクル素材の使用、持続可能な資源の調達拡大等を講じる。
再生可能な水環境では、水の再生利用に向けた科学的根拠に基づくアプローチでWWFと協働。資源のサーキュラーエコノミー化では、サプライチェーン共通の対策として、上流工程で森林破壊のない、再生可能な資源の直接調達を行う。具体的には、同社の主要原料パーム油、紙、大豆、ココナッツ等を対象とする。
両者はその他にも、インドネシアとマレーシアでの、持続可能なパーム油栽培と地域の自然、生態系保護プロジェクトで協働。インドネシア・西カリマンタンでは2018年、パーム油の持続可能な栽培を促進し、森林破壊防止と零細農家の収入向上を目指すプロジェクトを展開した。
マレーシア・サバ州では2019年、オランウータン、ボルネオゾウ、スンダクラウドヒョウ等の希少種や絶滅危惧種が生息する自然保護区での森林と種の保全、隣接するプランテーションでの持続可能なパーム油生産の促進、劣化した土地の回復による緑の回廊の創出等を行った。
【参照ページ】Beiersdorf and WWF Germany enter into a strategic partnership
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