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【アメリカ】カリフォルニア州、冷蔵車両や商業港湾船もカーボンニュートラル化。基準発表

 米カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、自動車以外の輸送機器でも、燃費・冷媒基準を高める政策を続々と発表している。

 まず、2月24日には、冷蔵・冷凍車両の架装(TRU)に対する環境基準改正を決定した。まず、2022年12月31日からは、トラックTRU、トレーラーTRU、国内輸送用コンテナTRUの新規製造では、地球温暖化係数(GWP)が2,200以下の冷媒を使用、もしくは冷媒不使用が義務化される。また、2023年モデル以降のトレーラTRU、国内輸送用コンテナTRU、鉄道車両TRU、TRU発電機セットエンジンは、米環境保護庁(EPA)が策定した「Tier4」の最終オフロードPM排出基準の遵守が義務化される。

 2023年12月31日以降は、建物面積が2万ft2以上の冷蔵倉庫、配送センター、食料品店、海港施設、複合一貫輸送基地の所有者は、CARBへの登録し、3年毎に登録料の支払、施設で稼働するすべてのTRUの報告が義務化される。TRU所有者にも、カリフォルニア州で稼働する全TRUのCARBへの報告、TRU登録料の支払、3年毎のCARB適合ラベルのTRUへの貼付が義務化される。

 さらに2023年12月31日以降は、TRU所有者は、今後7年間、カリフォルニア州で稼働するトラックTRUを、毎年15%以上カーボンニュートラル型技術に転換することも義務化される。これにより2029年12月31日までに全TRUがカーボンニュートラル化される。

 また、3月24日には、商業港湾船に関しても、燃費基準を設定した。2023年から2032年までの間に、段階的に、可能な限りカーボンニュートラル化、難しい場合はTier3もしくはTier4性能のエンジンの使用を義務化する。自動車やトラックに標準装備されているディーゼル・パティキュレート・フィルターの使用も義務付ける。

 達成時期では、1回の航行距離が3海里未満の短距離船は、2025年末までに完全にカーボンニュートラル化。また、ホエールウォッチングやディナークルーズ等の新造観光船は、電力の30%以上をカーボンニュートラル型で賄うことを義務付ける。但し、一部のカテゴリーでは、条件を満たせば2034年までの延期も認める。また、スポーツフィッシング業界からの懸念に対応するため、商用旅客漁船では、2024年末までにすべてのTier 3エンジンを搭載した船舶は、2035年まで10年間の延長オプションを一度だけ認める。

【参照ページ】CARB approves new requirements to further reduce air pollution from Transport Refrigeration Units and advance California’s Climate Goals
【参照ページ】CARB passes amendments to commercial harbor craft regulation

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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