米ジョー・バイデン大統領は3月29日、エメット・ティル・反リンチ法案に署名し、同法が成立した。米国史上初めてリンチ行為を憎悪犯罪(ヘイトクライム)と定義した。
米国で、リンチ行為を連邦法で憎悪犯罪とする法案が提出されたのは1900年。奴隷の息子で、当時唯一のアフリカ系議員だったノースカロライナ州選出のジョージ・ヘンリー・ホワイト下院議員が法案を提出し、その後も何度も立法に向けた動きがあったが、今回ようやく122年を経て、連邦法が成立した。
法律名にもなっている「エメット・ティル」は、1955年にミシシッピ州でリンチ行為で惨殺された14歳のアフリカ系少年の名前に由来。同事件では、犯行を認めた白人男性2人は、全員白人の陪審員評決で無罪。その後、リンチ行為の残虐さに大きな注目が集まっていった。
同法案は、連邦下院では2月28日に共和党議員3人のみが反対。連邦上院では3月7日に全会一致で可決されていた。
【参照ページ】Remarks by President Biden at Signing of H.R. 55, the “Emmett Till Antilynching Act”
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