日本製鉄は3月28日、アルミめっきホットスタンプ鋼板(AL-HS鋼板)のテーラードウェルドブランク(TWB)技術を独自開発し、国内初の事業化に成功したと発表した。生産・販売を開始した。従来型の部品に比べ、車体性能の向上、安全性確保、軽量化、部品コスト低減が可能。
同社は2021年5月、電気自動車(EV)時代に向けた次世代鋼製自動車コンセプト「NSafe-AutoConcept xEV」と、次世代モビリティ向けの生産ソリューションコンセプトとして「NSafe-AutoFrameConcept(NSAFC)」の構築を発表。鉄素材を活用した軽量、短工期・低コスト、多種多様な次世代モビリティの開発・製造を打ち出した。具体的には、材料開発、構造・機能設計、工法開発、性能評価の大幅向上を実現しにいく。
今回のTWB技術の開発もその一環。TWB技術は、板厚や強度の異なる鋼板(ブランク材)をレーザ溶接で接合し、一枚の鋼板にする加工技術。TWB技術で接合した鋼板を用いることにより、部材の強度や板厚の最適化による車体性能向上、軽量化、およびコスト低減を図ることが可能となる。従来は、AL-HS鋼板をTWB技術で接合すると、溶接部へアルミが混入しホットスタンプ後の継手強度が低下する課題があり、TWB技術で接合したAL-HS鋼板の自動車車体への適用は困難だった。そこで新たに同社独自の接合技術を開発した。
【参照ページ】アルミめっきホットスタンプ鋼板を用いたテーラードウェルドブランク製品の販売開始 ~当社の独自開発技術を国内初で事業化~
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