飲料大手米キューリグ・ドクター・ペッパーは3月22日、水消費量以上の水を水系に還元する「ウォーター・ポジティブ」を2050年までに達成すると発表した。国連グローバル・コンパクト(UNGC)の水レジリエンス・イニシアチブ「Water Resilience Coalition(WRC)」にも加盟する。
Water Resilience Coalition(WRC)は、2050年までに事業での水資源インパクトをネットポジティブにすることにコミット。2030年までに水消費量を2019年比25%、2025年までに同20%、2022年までに同10%削減を中間目標としている。
同イニシアチブは、水との関連性の強い大手企業のCEOが参加しており、創設企業はABインベブ、ディアジオ、ダウ、エコラボ、GAP、マイクロソフト、フィリップス・バン・ヒューゼン(PVH)の7社。創設企業に加え、カーギル、栗田工業、スターバックス、3Mがリーダーを務める。その他には、コカ・コーラ・カンパニー、コルゲート・パーモリーブ、ハイネケン、ダノン、リーバイ・ストラウス、ウールワース、カミンズの7社も加盟。アドバイザーは、マッキンゼーとエデルマンが務めている。
【参考】【国際】国連グローバル・コンパクト、水アクセス投資加速でウォーターエイドと提携。企業に参加要請(2020年9月28日)
キューリグ・ドクター・ペッパーは今回、最も水リスクの高い地域での水質と水アクセス改善に注力する。2025年までに、事業活動における水消費効率を20%向上。2030年までに、最も水リスクの高い地域で、飲料水消費量と同量の水を水源に還元する。また、同年までに25万エーカーの土地で再生農業と保全を支援。同面積は、同社の土地利用のうち、気候変動インパクトの大きい農地の50%に相当する。
同社は、地域の水課題に対する長期的なインパクト創出に向け、パートナーとの協働を強化。飲料業界の国際的な環境サステナビリティ向上業界団体BIER(Beverage Industry Environmental Roundtable)、水質と水量にポジティブなインパクトを与えるアクションに投資するイニシアチブ「カリフォルニア・ウォーター・アクション・コラボレーティブ(CWAC)」、「テキサス・ウォーター・アクション・コラボレーティブ(TWAC)」等にも加盟している。
【参照ページ】Keurig Dr Pepper Announces New Aspiration for Net Positive Water Impact by 2050
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