フィンランド石油化学大手ネステは3月21日、独物流大手ドイツポストDHLグループ傘下のDHLエクスプレスに対し、同社の持続可能な航空燃料(SAF)「Neste MY Sustainable Aviation Fuel」を供給するパートナーシップを締結した。今後5年間で4億l供給する。同契約は、航空業界におけるSAF契約として最大規模。
ドイツポストDHLグループは、2030年までに全航空輸送で使用する燃料の30%をSAF混合にするのが目標。植物油廃棄物や残渣油等を原料に使用するネステのSAFの採用は、同目標に向けたアクションの一環。ネステのSAFでは、化石燃料由来のジェット燃料比で二酸化炭素排出量を最大80%削減できる。
両社は、2020年から協働。DHLは、サンフランシスコ国際空港からアムステルダム空港までの運行で貨物事業者として初めてNeste MY Sustainable Aviation Fuelを活用した。2021年には、英国イーストミッドランド空港にあるDHLエクスプレスのハブに、同社SAFを供給している。
ネステは、シンガポール製油所の拡張とオランダ・ロッテルダム製油所の改修を行い、2023年末までにSAFの生産能力を年間150万tまで拡大予定。
【参照ページ】Neste and DHL Express announce one of the largest ever sustainable aviation fuel deals
【画像】Neste
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