ドイツ化学大手バイエルは3月10日、植物科学部門の環境科学プロフェッショナル事業を英プライベートエクイティのシンヴェンに、26億米ドル(約3,100億円)で売却すると発表した。
今回売却対象となるのは、植物科学部門の環境科学プロフェッショナル事業。バイエルは、医薬品事業、ヘルスケア部門、植物科学(クロップサイエンス)部門の3つの事業で構成。売却される同事業は植生管理、林業、芝・観葉植物等の非農業分野の事業。2021年には100カ国以上で事業を展開し、約800人の従業員がいる。
同社の狙いは、事業ポートフォリオを合理化し、今後中核となる農業ビジネスへの集中。近年、同社ではサステナビリティ向上や農業向けソリューションに注力していた。今回の買収で得られる資金は、バイエルの負債削減を予定。
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売却先のシンヴェンは、国際的な大手プライベートエクイティファンド。ビジネスサービス、コンシューマー、金融サービス、ヘルスケア、インダストリアル、テクノロジー・メディア・通信(TMT)の6つの主要セクターに投資しており、累計資金調達額は370億ユーロ(約4.9兆円)。買収する同事業に対して大規模な投資を行っていく計画。
【参照ページ】Bayer to sell its Environmental Science Professional business to Cinven for 2.6 billion U.S. dollars
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