チリ財務省は3月2日、国債で史上初のサステナビリティ・リンクボンドを発行した。発行額は20億米ドル(約2,400億円)。金利は4.436%で、リスクプレミアムは200bp。セカンドオピニオンはサステイナリティクス(Sustainalytics)。
同リンクボンドのSPTは、2つ。まず、2030年までに二酸化炭素ネット排出量を95Mtを抑制。同時に2020年から2030年までの総ネット排出量も1,100Mt以内に収める。目標は、パリ協定整合性と同国の国別削減目標(NDC)の双方の観点から設定された。植林等のネガティブエミッションも算出の対象となる。
2つ目のSPTは、再生可能エネルギーでの国内発電量を2021年の27%から2030年までに50%、2032年までに60%にまで引き上げる。大型水力発電は含まない。当然、原子力発電も含まない。
SPTが達成されないと、金利が上がる。上記2つの目標のうち一つの未達で12.5bp、双方の未達で25bpのプレミアムが投資家に支払われる。
同ボンドの主幹事は、BNPパリバ、クレディ・アグリコル、ソシエテ・ジェネラル。注文は発行額の4.1倍も入った。
【参照ページ】Ministry of Finance publishes its Sustainability-Linked Bond Framework
【参照ページ】Sustainability-linked Bonds
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