自動車世界大手米フォードは3月14日、欧州市場向けの電気自動車(EV)とコネクテッドカーの設計、生産、販売に特化した新しいグローバルビジネスユニット「フォードモデルe」を軸に、2026年に欧州でのEV年間販売台数を60万台以上とする計画を発表した。
同社は、2026年までに全世界でEV販売台数200万台以上、調整後EBITマージンの10%への引き上げを目標として掲げており、「フォードモデルe」はその柱となる。また別途、商用自動車ユニット「フォード・プロ」もEU市場向けの重要事業部門と位置づけている。2023年の欧州での調整後EBITマージンは6%を目指す。
今回の目標達成に向け、同社は2024年までに欧州で新型EV3車種と新型EV商用車4車種を投入。ドイツのケルン工場に20億米ドルを投資し、今後6年間でEVを120万台生産する。欧州で最も売れている車種「フォード・プーマ」は、2024年からルーマニアのクレイオバ工場でも生産を開始する。
トルコでは、アンカラ近郊に、韓国SKグループのバッテリー事業会社SK On及びトルコ財閥Koç Holdingとともに、欧州最大級の商用車用バッテリーの生産拠点も設立しにいく。生産開始は2025年頃を予定。年間生産能力は30GWから45GW。生産製品は高ニッケルNMCセル。
同社は今回、2035年までに欧州での車両販売と、自社施設、ロジスティクス、サプライヤーの双方でカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を目指すことも表明した。
【参照ページ】FORD TAKES BOLD STEPS TOWARD ALL-ELECTRIC FUTURE IN EUROPE; 7 NEW CONNECTED EVS SUPPORT PLANS TO SELL 600K+ EVS ANNUALLY BY 2026
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