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【国際】ユニリーバ、栄養パフォーマンスシステムの情報開示開始。化粧品サステナビリティはベンチャー協働

 消費財世界大手英ユニリーバは3月7日、同社製品における政府推奨の最低6種の栄養素プロファイルモデル(NPM)及び同社独自の最高栄養基準(HNS)のパフォーマンスを開示すると発表した。世界および主要16市場の製品に対する年次評価を実施予定。初版は2022年10月までに公表する。

 同アクションは、英ESG投資推進NGOのShareAction及び、同NGOと英財団Guy’s and St Thomas’ Charityによる英国での児童肥満問題対策キャンペーン「Healthy Markets」のエンゲージメントを受けてのもの。また、ユニリーバが展開する植物由来の代替肉や代替乳製品(代替プロテイン)のグローバル売上を2025年から2027年までに10億ユーロ(約1,250億円)にまで引き上げる戦略「Future Foods(未来食品)」の一環でもある。

【参考】【イギリス】ユニリーバ、未来食品戦略発表。植物由来肉・乳製品売上を2027年までに1250億円規模へ (2020年11月25日)

 同社は、国際的な企業栄養イニシアチブ「栄養アクセス・インデックス(Access to Nutrition Index:ATNI)」の評価と提言に基づき、2022年10月までにNPMとHNSの双方で具体的な目標を設定予定。健康的な製品からの売上増大を目指す。

 また同社は3月10日、持続可能な化粧品スタートアップ発掘イニシアチブ「Positive Beauty Growth Platform」を通じ、持続可能な原料や生分解性の包装・容器技術を有する企業の発掘を行うと発表した。

 今回発掘された企業は、同社主力ブランド「Dove」「Axe」「Rexona」「TRESemmé」「ヴァセリン」「Love Beauty & Planet」等への採用に向け、協働の機会を得る。同アクションは、同社のダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンに関するビジョンおよび戦略「Positive Beauty」の一環。

 Positive Beauty Growth Platformは、同社が2021年に発足したイニシアチブ。同年のスタートアップ企業発掘プログラムには、約300社が応募。国では米カリフォルニアのシリコンバレーからシンガポールまで。規模ではシードステージから時価総額10億米ドル(約1,200億円)規模まで幅広く参画した。同社経営陣や専門家による審査委員会の審査を経て、最終選考に残ったのは33社。その多くは現在、ユニリーバの美容・パーソナルケア主要ブランドと実証プロジェクトを展開している。

【参照ページ】Startups and scaleups invited to partner on sustainable beauty solutions
【参照ページ】Unilever to set new benchmark for Healthy Nutrition
【画像】Unilever

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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