航空世界大手米デルタ航空は3月9日、デルタ航空は、同社の企業年金基金を通じ、オルタナティブ投資世界大手米TPGが運営するインパクト投資プラットフォームTPG Riseが気候変動テーマで組成したファンド「TPG Rise Climate」への大規模投資を行うと発表した。
同社は2021年2月、2030年までの全事業での二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を宣言。同年11月には、気候テクノロジー開発の官民連携イニシアチブ「First Mover Coalition」にも参画している。
【参考】【国際】ブルックフィールドとTPG、脱炭素ファンドで数千億円調達。オルタナティブで世界最大規模 (2021年8月5日)
【参考】【アメリカ】デルタ航空、2030年カーボンニュートラルに向け投資分野発表。顧客との協働も (2021年4月30日)
航空業界は、機関投資家から二酸化炭素排出量削減を強く求められる業界の一つ。3月10日には、機関投資家の気候変動アクション・イニシアチブClimate Action 100+(CA100+)が、航空業界に関し、国際エネルギー機関(IEA)が策定したNZEシナリオもしくは1.5℃シナリオに整合させるために、機関投資家が取るべき行動を示した報告書を発表。航空会社に対し、オフセット依存の段階的廃止と直接削減への注力を求めている。
【参考】【国際】CA100+、機関投資家に航空会社へのエンゲージメント方針提示。オフセット依存の段階的廃止も (2022年3月11日)
デルタ航空は、今回のTPGへの投資を通じ、革新的な気候ソリューションの開発と需要の拡大を支援。その他にも持続可能な航空燃料(SAF)への転換、炭素回収・貯留(CCS)、電動型航空機や燃料電池航空機、水素燃焼駆動型航空機等の分野への投資等を進め、カーボンニュートラル実現を模索する。
【参照ページ】Delta invests in TPG Rise Climate to accelerate innovative climate solutions
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