国際グリーンボンド基準策定NGO気候債券イニシアチブ(CBI)は2月21日、グリーンボンド基準「気候債券基準(CBS)」でセメント業界向けの基準案を発表した。4月23日までパブリックコメントを募集する。
CBIは、各セクターの基準を数多く策定してきたが、セメント業界は初の重工業向けのCBSとなる。目下、鉄鋼と石油化学のCBSの策定も進められている。
今回示された基準案では、セメント製造での熱効率や電気効率の向上、代替燃料への転換、クリンカー含有量の削減、炭素回収手段の導入等の緩和策に対し基準を設定した。また別途、採石場の修復等の気候変動適応に関する要件も盛り込まれている。
CBSは、専門家で構成するテクニカルワーキンググループ(TWG)と、企業ステークホルダーで構成する業界ワーキンググループ(IWG)とで協議と助言をしながら策定される。セメント業界のIWGでは、グローバルセメント・コンクリート協会(GCCA)、ハイデルベルク・セメント、ウエスト・チャイナ・セメント(中国西部水泥)、元JSWセメント社員、UBSアセット・マネジメント、ピムコ、クレディ・スイス、ナショナル・オーストラリア銀行、バイエルン州立銀行、サステイナリティクス(Sustainalytics)、ISS ESG等が招聘された。
【参照ページ】Climate Bonds Standard expansion into Transition
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