化学世界大手独BASFは2月14日、粘着性と剥離性を両立した接着剤「Acronal RCF 3705」「Acronal RCF 3706」の2種類を開発したと発表した。同特性に関する独梱包資材研究機関の紙技術財団(PTS)からの認定も取得した。サーキュラーエコノミー化の一環。
同社は、感圧ラベルを接着した板紙や段ボールのリサイクル性が損なわれることを課題視。感圧ラベルとは、裏面に予め接着剤を塗布し、包装に貼付可能なプラスチックや紙製のラベルのこと。今回発表の製品では、剥離性を高めることで、再生紙や板紙の再利用を促進する。
感圧ラベルの需要は、自動車、食品、物流業界で高い。特に新型コロナウイルス・パンデミックに伴い、ECサイトや通信販売が急成長し、物流での感圧ラベル使用が急増。欧州でのラベル需要の約15%は物流業界が占めるという。
同社は2020年10月、業界のサーキュラーエコノミー化を推進するコンソーシアム「CELAB(Toward a Circular Economy for Labels)」を発足。粘着ラベルのサーキュラーエコノミー化を進めている。
【参考】【国際】粘着ラベル大手30社以上、業界サーキュラーエコノミー化でCELAB発足。日本の対応遅れ目立つ(2020年11月27日)
【参照ページ】BASF has developed new adhesives for labels that no longer interfere with paper and paperboard recycling
【画像】BASF
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