エネルギー世界大手イタリアEni英国法人は2月9日、同社の開発後に廃棄された石油・ガス層を活用した炭素回収・貯留(CCS)実施に関する覚書(MOU)を19本締結したと発表した。
同アクションは、英国リバプール地方一帯のランカシャー工業地帯でCCUSによるブルー水素製造を行うプロジェクト「HyNet North West」の一環。フリントシャー、レクサム、チェシャー、リバプール、グレーター・マンチェスター、ランカシャー等で、水素と回収した二酸化炭素を輸送するパイプライン網の敷設を進めている。英政府は、2030年までに二酸化炭素貯蔵能力を年間1,000万t、低炭素水素生産能力を5GWまで引き上げる水素戦略を発表しており、同プロジェクトも重要な位置づけ。
【参考】【イギリス】政府、包括的な「水素戦略」発表。グリーン・ブルー両睨み。基準策定も(2021年8月23日)
Eni英国法人は2020年10月、リバプール湾での炭素回収・貯蔵(CCS)開発ライセンスを取得。2021年10月には、HyNet North Westが英政府指定の優先プロジェクトに選定された。
さらに同社は、英物流Cory Brothers、独電力大手ユニパー、英国での水素供給プロジェクト「カベンディッシュ」等と炭素貯蔵に関するソリューション評価を行う契約も締結した。
【参照ページ】Eni UK: achieved a major breakthrough for UK's decarbonization process with 19 Memorandums of Understanding (MoUs) signed for Carbon, Capture & Storage within the HyNet North West project
【参照ページ】 HyNet North West
【画像】HyNet North West
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