通信大手米AT&Tは12月14日、2022年に注視すべきサイバーセキュリティ関連テーマ5分野を公表した。
1. ランサムウェアを含むサイバーセキュリティに対する消費者や中小企業の関心の高まり
同社は過去数年間、ランサムウェアやなりすまし増加を受け、消費者や中小企業でもサイバーセキュリティの優先順位が徐々に高まっていると分析。2022年には、その傾向が加速すると予測した。
また、国家的なサイバー攻撃がより多く自動化されてきており、脆弱な企業やインフラは、標的になる可能性があると指摘。特に中小企業は、標的にされる傾向が続くと警鐘を鳴らした。
2. 在宅勤務へのセキュリティ対策支援の継続
個人や組織が柔軟な働き方を求める傾向は今後も続き、その速度と範囲もさらに拡大すると予測。通信企業による5G無線サービスや広帯域の光ファイバーの導入が進むことで、人々がハイブリッドライフに価値を見出すことは必然だと語った。
3. ゼロトラストを前提としたネットワークの役割に対する認識の向上
2022年には、「ゼロトラスト」が重要な設計コンセプトになると言及した。世界中のサイバーセキュリティ専門家集団コミュニティでは、すでに関心が寄せられている分野。ゼロトラストとは、守るべき情報資産にアクセスするものは何も信用しないことを前提に対策を講じるサイバーセキュリティの考え方。
4. ワイヤレスセキュリティ要件への注目の高まり
サイバーセキュリティ・ポリシーは、企業のセキュリティプログラムで最も成熟し、一般的な手法と説明。一方、無線アクセスについては、ローカルWi-Fiアクセスやモバイルアプリ使用等の要件を規定している一部企業を除き、ゼロトラストの考え方や5Gインフラに対応したポリシーが必要だとした。
5. サイバーセキュリティに関するスキルギャップ
大半の企業は、適切なサイバーセキュリティを有し、希望する給与水準で働くことができる優秀な従業員の獲得に苦労していると指摘。スキルギャップは、2022年もCISOと企業のサイバーセキュリティ組織にとって、継続的な課題になると予測した。
【参照ページ】Five Cybersecurity Themes to Look Out For
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