スペイン電力大手イベルドローラとスペイン鉄道車両製造CAFは2月2日、鉄道旅客輸送におけるグリーン水素活用促進でパートナーシップを締結すると発表した。車両や水素供給インフラ、グリーン水素製造プラント、再生可能エネルギー発電インフラ等の開発・実装で協働する。
両社は、電化が困難な鉄道路線区間があり、化石燃料を動力源とする列車が活用されていることを課題視。スペイン国内の地元企業の技術開発や生産能力拡大を支援し、水素バリューチェーンを発展させることで、カテナリ式電線の整備や大規模な改修を行うことなく、グリーン水素活用への転換を目指す。
4月には、EUのプロジェクト「Fuel Cell Hybrid PowerPack for Rail Applications(FCH2RAIL)」の一環として、CAFのスペイン・サラゴサ工場で開発した新型車両の実証を開始予定。同車両は、スペイン国営鉄道レンフェの通勤車両Civiaをベースに、水素燃料電池とバッテリーを搭載。既存の車両牽引システムと統合した初の鉄道実証車両を設計、製造を行う。イベルドローラは、バルセロナ工場で製造したグリーン水素供給の役割を担う。
イベルドローラはすでに、同国でグリーン水素製造工場を2ヵ所稼働。今回の実証で活用するバルセロナ工場は、2022年初頭に稼働開始したもの。1月からは、バルセロナ交通局(TMB)のバスへのグリーン水素供給も行っており、スペイン初の商用の再生可能な水素プラントとなっている。
【参照ページ】Green hydrogen train will become a reality thanks to Iberdrola and CAF
【画像】Iberdrola
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