デンマーク電力大手オーステッドは1月17日、スコットランドの王室資産管理会社クラウン・エステート・スコットランドが実施していたスコットウィンド洋上風力発電プロジェクトの受注したと発表した。世界最大級の浮体式洋上風力発電所で設備容量は最大1GW。
今回の発電所は、ウィックの東約50kmのケイスネス沖に立地。オーステッドにとって初の大規模浮体式洋上風力発電プロジェクトとなる。また、同社は、スコットランドで陸上風力発電の実績はあったが、洋上風力発電としても初案件となる。
オーステッドは、今回の入札で、浮体式洋上風力発電開発の実績のあるスペインのブルーフロート・エナジー、及びスコットランドでの事業実績のあるイタリアの再生可能エネルギー発電ファルク・リニューアルブズともにコンソーシアムを形成。お互いの強みを補完し合い受注に漕ぎ着けた。プロジェクト開発では、コミュニティ参画支援Energy4Allも事業に加わり、スコットランド住民やコミュニティに経済的利益が分配できるようにする。
さらに、海洋環境への影響調査では、スコットランド海洋科学協会(SAMS)とも協働する。さらにスコットランドの大学コンソーシアムEnergy Skills Partnership Scotlandとともに、従事する熟練労働者の育成も実施する。
同社は1月13日には、北アイルランドのバリーキール洋上風力発電プロジェクトの最終投資決定(FID)も実施。設備容量は16MWで、アマゾンに全量を電力購入契約(PPA)で売電する。同社の北アイルランドでのコーポレートPPAは今回が初。2023年の稼働を予定している。
加えて1月21日には、韓国の仁川洋上風力発電プロジェクトの調印式も行われた。設備容量は1.6GW。韓国南部発電(KOSPO)と韓国中部発電(KOMIPO)との3社での事業で、KOSPOとKOMIPOは双方ともに韓国電力公社(KEPCO)の発電子会社。
同社は1月25日には、ドイツ製鉄大手ザルツギッターとの間で、戦略的パートナーシップも締結。洋上風力発電の供給、グリーン水素の利用、低炭素鋼の製造、洋上風力発電の部品利用の他、風力タービン廃棄物の製鉄でのスクラップ利用も含め風力タービンのサーキュラーエコノミーも進める。
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