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【アメリカ】ペプシコ、Closed Loop Partnersとリサイクル促進ファンドを共同設立。40億円出資

 食品世界大手米ペプシコ傘下のペプシコ・ビバレッジズ・ノース・アメリカ(PBNA)と、米インパクト投資ファンド運用Closed Loop Partners(CLP)は1月20日、米国内のコミュニティで、小型モジュール型リサイクルシステム構築を進める投資ファンド「Closed Loop Local Recycling Fund」を共同設立すると発表した。出資金額は、3,500万米ドル(約40億円)。

 今回の投資は、米国でリサイクル率を向上させ、包装・容器の廃棄物ゼロを目指すペプシコのアクションの一環。同社は、2030年までに食品・飲料ポートフォリオ上でのバージンプラスチック調達量を50%削減する目標を設定済み。米国では、ペプシ・ゼロシュガーでは2022年までに、同社全商品では2030年までに100%リサイクル再生PET(rPET)への転換を目標としている。

 今回設立するファンドは、リサイクル設備がない、または限定的な地域でのリサイクル促進が目的。廃棄物削減とリサイクル再生PET(rPET)等の原料調達を兼ねる。小型モジュール型リサイクル施設は、従来の大規模施設と異なり、資本支出を小さく抑えることが可能。加えて、各地から大規模施設への輸送コストと、輸送に伴う二酸化炭素排出量を削減することができる。

 各リサイクル施設では、年間8,000tの廃棄物リサイクルが可能。そのうち400t以上がリサイクル再生PET(rPET)になる。

 同社は2014年、CLPの発足メンバーとして加盟。米国の都市、企業等に対し、集荷・運搬用トラックの購入や原料回収施設への最先端技術の導入等に必要な資金を提供してきた。さらに同社は、米国飲料協会のイニシアチブ「Every Bottle Back」を通じ、リサイクル再生PET(rPET)製造に向けた廃棄プラスチック回収の改善に注力。飲料企業や世界自然保護基金(WWF)、米環境NGOのRecycling Partnershipと協働し、プラスチック消費量の削減、リサイクル状況の改善、地域住民の教育、リサイクルインフラの近代化等を進めている。

 2021年には、CLPや飲料容器のリサイクル・堆肥化を実現するためのコンソーシアム「NextGen Cup Challenge」と協働し、食品容器・包装分野での「コンポスティング・コンソーシアム」を発足。米国で、堆肥化フローの確立と、堆肥化可能な食品パッケージの回収を掲げ、堆肥化可能な素材を積極的に回収したサーキュラーエコノミー化を目指している。

【参考】【アメリカ】ペプシコ北米法人、Closed Loop Partnersに17億円投資。包装・容器のrPET転換促進(2021/12/29)
【参考】【アメリカ】CLPやペプシコ、堆肥化可能な食品容器・包装の回収フロー確立でコンソーシアム発足(2021年11月16日)

【参照ページ】PepsiCo Beverages North America Invests $35 Million to Help Close Gap In Recycling Access through investment in Closed Loop Local Recycling Fund

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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