圧縮空気メカニズムを活用したカナダのエネルギー貯蔵スタートアップのハイドロスターは1月10日、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(GSAM)のプライベートエクイティ投資事業部門から、2.5億米ドル(約290億円)の出資を受けたと発表した。優先株式での出資。
同社は、圧縮空気を活用した熱エネルギー及び電力の貯留を実現する画期的な先進圧縮空気エネルギー貯蔵(A-CASES)技術を持つ。今回の出資で調達した資金は、現在進めているオーストラリアと米カリフォルニア州でのプラント建設の一部の財源となるとともに、今後の世界市場展開のためにも用いられる。
同社は、オーストラリアと米カリフォルニア州で、合計設備容量1.1GW、発電量では8.7GWh規模の施設を建設する計画。実現すると、リチウムバッテリーに替わる新たなエネルギー貯留施設となる。オーストラリアでの200MWのプロジェクトは2022年後半kら2023年前半に建設開始予定。米カリフォルニア州の施設は、2021年11月に8億米ドル規模のプロジェクトを発表し、同12月には同州エネルギー委員会に2次申請を行っており、2023年の着工を予定。
同社は2010年に創業。民間技術者が独自に技術を開発した。現在、北米、ブラジル、オーストラリアでプロジェクトを展開中。
【参照ページ】Hydrostor Secures US$250 Million Investment from Goldman Sachs Asset Management to Accelerate Growth
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