サントリーホールディングスは1月12日、同社2030年環境目標を改訂。「工場節水」「水源涵養」「原料生産」の目標を引き上げた。水アクションを加速する。
同社は、持続可能な水利用に関する「Alliance for Water Stewardship(AWS)」認証を日本で唯一取得。2021年には同団体にも加盟している。また自然資本分野全般での科学的根拠に基づく目標策定を掲げる国際イニシアチブ「Science Based Targets Network(SBTN)」の水関連目標設定手法の策定にも参画。実証プログラム実施企業3社に日本企業として唯一選定されている。
今回の新目標では、まず、工場節水では、同社グループ工場も水使用量の原単位を世界全体で35%削減。特に水ストレスの高い地域では、水課題の実態を評価を行い、水消費量削減の必要性を検証する。
また水源涵養では、同社グループ工場の半数以上、特に水ストレスの高い地域では、全工場で、水消費量以上の水を水源に還元。原料生産では、サプライヤーと協働し、水ストレスの高い地域における水消費量の多いコーヒー、大麦、葡萄生産での水使用効率の改善を進める。水に関する啓発プログラムに加えて、安全な水の提供も進め、合わせて100万人以上に展開する。
同社は他にも同日、サントリー天然水 南アルプス白州工場が、工場周辺流域の持続可能な水利用に関するAWS証を取得したと発表。2018年のサントリー天然水 奥大山ブナの森工場、2019年のサントリー九州熊本工場に続き3つ目。
今回の認証では、工場周辺流域における水収支の把握、科学的データに基づく水源涵養アクション、工場での節水や水質管理、流域内のステークホルダーとの協働や適切な情報開示が高く評価された。
【参照ページ】「サントリー環境目標2030」を改定
【参照ページ】サントリー天然水 南アルプス白州工場が「Alliance for Water Stewardship(AWS)」認証を取得
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