国際環境NGOのThe Climate Group(TCG)が運営する事業電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目指す国際イニシアチブ「RE100」は1月11日、2021年版の年次報告書を発表した。
RE100の加盟企業数は、349社にまで増加。合計の電力消費量は国別で世界12位の英国を上回っている。加盟企業数の再生可能エネルギー電力調達割合は2020年の41%から2021年には45%に上昇した。再生可能エネルギー割合100%をすでに達成しているのは61社。そのうち29社は、RE100自身の第三者検証も受けた。
調達形態では、電力購入契約(PPA)が継続的に伸びており、再生可能エネルギー調達全体の28%がPPA。2020年時の26%から2ポイント増えた。RE100としてもPPAの大きな期待を寄せた。
現状課題では、再生可能エネルギー電力の入手が限られている、あるいは入手できないが40社。調達機会の不足が37社。非常に高いコストが27社で、課題のトップ3だった。企業と政府が連携して課題解決することが必要とあらためて強調した。課題を感じている企業は、アジアが最も多く、韓国27社、日本24社、中国22社という状況。
RE100加盟企業は、アジア太平洋地域で2020年に最も増加率が高かった。特に新規加盟企業数のうち62%に相当する36社がアジアの企業だった。加盟企業数としては102社にまで増えた。
【参照ページ】RE100 companies need better renewable electricity options from national governments, shows latest report
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