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【アメリカ】グッドイヤー、持続可能な素材70%含有実証タイヤをリリース。エアレスタイヤでも成果

 タイヤ製造世界大手米グッドイヤータイヤは1月5日、持続可能な素材70%含有のタイヤの実証版をリリースしたと発表した。同社は2020年、2030年までに持続可能な素材100%含有のタイヤを製造する目標を設定済み。今回のタイヤ開発もその一環。

 今回のタイヤは、9部位で13種の原料を活用。そのうちカーボンブラックは、メタン、二酸化炭素、植物油脂の3種類由来のものを使用。ライフサイクルアセスメント(LCA)結果では、従来手法と比べ二酸化炭素排出量を削減できることが確認できたという。

 また温度変化にも耐えられるゴム化合物の柔軟性を保つため、大豆油も活用した。同社は、大豆たんぱく質がほぼ全量が食品・飼料に活用されている一方、大豆油は産業使用可能な規模で余剰がある点に着目。大豆油をタイヤの原料とすることで、石油消費量を削減できると語った。

 加えて、同タイヤは、タイヤのグリップ力と燃費改善のため、籾殻灰由来の二酸化ケイ素を独自に複数活用した。籾殻灰は、米生産の過程で生じる副産物。多くは埋め立て廃棄されているという。その他にも、プラスチック容器や廃棄プラスチックからリサイクルした再生ポリエステルを使用している。

 同社は他にも同日、米スターシップ・テクノロジーズ向けに、エアレスタイヤの設計・開発を行ったと発表。スターシップ・テクノロジーズは、顧客への近距離直接配送を行う自律型配送ロボット1,000台以上のネットワーク構築・運営を行うスタートアップ企業。グッドイヤータイヤ傘下ベンチャーキャピタルのグッドイヤー・ベンチャーズの投資先でもある。

 今回開発のエアレスタイヤでは、タイヤの長寿化と、スターシップ・テクノロジーズでの車両メンテナンス作業軽減を狙う。両社は、グッドイヤーとスターシップは、米ボーリング・グリーン州立大学での実証利用を開始。初期実証データでは、トレッド摩耗、ブレーキ、振動減衰で良好な結果が得られたと語った。

【参照ページ】GOODYEAR DEVELOPS 70% SUSTAINABLE-MATERIAL TIRE WITH INDUSTRY-LEADING INNOVATIONS
【参照ページ】GOODYEAR EXTENDS AIRLESS TIRE TECHNOLOGY TO AUTONOMOUS STARSHIP ROBOTS
【画像】Goodyear

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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