持続可能な発展を目指すグローバル企業団体WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)の「タイヤ産業プロジェクト(TIP)」は12月23日、2020年の環境パフォーマンス報告書を発表した。同報告書の発表は今年で4回目。
TIPは、タイヤ世界大手が2005年に発足。現在の加盟企業は、ブリヂストン、コンチネンタル、クーパー・タイヤ・アンド・ラバー、グッドイヤー、ハンコックタイヤ、クムホタイヤ、ミシュラン、ピレリ、住友ゴム工業、東洋ゴム、横浜ゴムの11社。使用済みタイヤの管理、タイヤと路面の摩耗粉、持続可能な天然ゴム等のテーマでソリューションを追求している
TIPの環境パフォーマンス報告書は、エネルギー消費量、二酸化炭素排出量、水消費量、ISO14001認証取得の4つをKPIに設定。2009年から2020年までの総量と原単位のデータが掲載されている。
エネルギー消費量は、2019年まで右肩上がりだったが、2020年は新型コロナウイルス・パンデミックの影響を受け大きく減少。一方、二酸化炭素排出量の総量と水消費量は、2013年にピークとなり、そのあと減少傾向。一旦、2018年と2019年には増えたが、2020年に激減した。現単位では、2009年比で、二酸化炭素排出量は20.3%減、水消費量は32.8%減。但し、スコープ3は含まれていない。
TIPは、2023年までに、国連持続可能な開発目標(SDGs)を踏まえた新たなKPIを設定する予定。
【参照ページ】Tire companies report on environmental performance of manufacturing operations
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