
新年あけましておめでとうございます。2022年元旦のニュースは、毎年恒例、最もよく読まれた2021年のニュースをご紹介していきます。
2021年は、新型コロナウイルス・パンデミックが2年目に突入しつつも、前年10月に当時の菅義偉首相が打ち出した「2050年カーボンニュートラル」宣言により、欧米から約10年遅れながらも、気候変動対応型の経済に向けた変革が始まりました。2021年には各企業から「カーボンニュートラル宣言」が相次いだことが、そのことを象徴しています。但し、日本ではまだスコープ1と2のみのカーボンニュートラルに留まっているため、本気度が甘いと見られてもいます。
また、昨年の元旦には、「それにより2020年は、例年以上に、サステナビリティやESGに関する話題が勃興。機関投資家や企業団体から相次いで新イニシアチブが誕生し、GRIやIIRC、SASBといった既存の情報開示NGOも連携を模索。IOSCO、IFRS財団、世界経済フォーラムがサステナビリティ情報開示スタンダードに向け、動き出した年でもありました」と書きましたが、実際に12月にIFRS財団でISSBが結成し、各団体がこの新組織に結集してきています。加えて、それとは別に、ダブルマテリアリティを重視する観点から、インパクト測定でも新たな指標が次々と誕生しています。
毎年書いていますが、サステナビリティの動きは常に加速していきます。2022年は2021年よりももっと慌ただしさが増していきます。は、加速度的に大きなうねりとなっていきます。2021年はますます忙しい年になりそうです。
最もよく読まれた2021年記事トップ10
1. 【国際】世界「男女平等ランキング2021」、日本は120位で史上ワースト2。G7ダントツ最下位
2021年記事で最も読まれたのは、世界経済フォーラムの「男女平等ランキング」でした。日本は120位で史上2位。ずるずると順位を落としています。
2. 【国際】ネットゼロのためのグラスゴー金融同盟(GFANZ)正式発足。マーク・カーニーが議長 2021/11/04
11月のCOP26で、金融各業界で発足していたネットゼロ組織が結集。1.5京円という非常に大きな影響力となりました。
3. 【国際】世界報道自由度ランキング2021年版、首位ノルウェー。日本は67位で1つ後退 2021/04/25
国際ジャーナリストNGOの国境なき記者団(RSF)の「世界報道自由度ランキング」の2021年版を発表した。日本は71位と低迷しています。
4. 【日本】政府、2030年のCO2削減目標を2013年比46%に設定。50%に届かず
菅前政権は4月、首相官邸に設置された地球温暖化対策推進本部で、2030年までの二酸化炭素排出量削減目標を2013年度比46%減とする新目標を発表。これでも先進国では低い目標となっています。
5. 【金融】世界と日本のESG投資「GSIR 2020」の統計。世界のESG投資割合は35.9%に伸長
当初の予定から大幅に遅れ、2020年のESG投資統計額が発表になりました。
6. 【日本】改正動物愛護法、6月1日に施行。飼育管理基準の明確化や生後56日までの犬・猫販売禁止
環境省が改正動物愛護法を改正。動物福祉でも規制強化が世界的に始まっています。
7. 【日本】経産省・環境省、12品目をプラ対策品目に指定へ。事業者に計画策定義務も。2022年4月施行
プラスチック規制でも、EUや中国で進められた法整備が、ついに日本にも到来です。
8. 【ランキング】2021年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」
世界経済フォーラムで毎年発表Global 100。日本企業では5社がランクインしました。
9. 【国際】ミシュラン、100%持続可能なタイヤ開発コミットメント発表。設計から廃棄・リサイクルまで
ミシュランが、タイヤの設計からリサイクルまでを100%サーキュラーエコノミー化すると宣言。企業単独のニュースではこれが一番でした。
10. 【国際】国連、世界の食料安全保障と栄養の現状2021年報告を発行。飢餓と栄養不足が悪化。SDGsから逆行
SDGsの達成に大きく逆行しているのが飢餓。新型コロナウイルス・パンデミックの前から飢餓人口は増加に転じ、2020年はさらに大きく増えています。
【昨年の元旦記事】【国際】新年特別ニュース 〜最もよく読まれた2020年記事トップ10〜
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