気候変動関連情報開示標準化の国際イニシアチブCDSB(気候変動開示基準委員会)は11月30日、新たな「生物多様性アプリケーション・ガイダンス」を発行した。生物多様性に関しては、すでに多くの機関からガイドラインやガイダンスが発行されており、CDSBは他のガイダンスを俯瞰する形で、今回のガイダンスを策定した。
同ガイダンスは、「ガバナンス」「執行の環境方針、戦略、目標」「リスクと機会」「環境インパクト源」「パフォーマンスと比較分析」「見通し」の6つのセクションで構成されている。CDSBが気候変動および環境情報の投資家への開示を目的として発行してきたCDSBフレームワークを補完する役割を果たしている。
同ガイダンスは、CDSBの生物多様性関連情報開示テクニカル・ワーキンググループが作成を担った。構成メンバーは、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)、国連環境計画の世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)、国連責任投資原則(PRI)、CDP、世界自然保護基金(WWF)、国際自然保護連合(IUCN)、資本連合(Capitals Coalition)、Science Based Targets Network(SBTN)、欧州復興開発銀行(EBRD)、プラネット・トラッカー、CFA協会、グローバル・バランス、セインズベリー、ABNアムロ、Vivid Economics等。
CDSBは、国際会計基準審議会(IASB)を運営するIFRS財団に統合されることが決まっている。
【参考】【国際】IFRS財団、バリュー・レポーティング財団とCDSBを統合。国際サステナビリティ基準審議会発足(2021年11月4日)
【参照ページ】CDSB launches new Biodiversity application guidance
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