食品世界大手米ペプシコ北米法人は12月14日、米インパクト投資ファンド運用Closed Loop Partners(CLP)のリーダーシップファンドに対し、1,500万米ドル(約17億円)を投資すると発表した。
リーダーシップファンドは、包装・容器バリューチェーンを含むリサイクルインフラやサーキュラーエコノミーの強化に向け、企業買収と事業成長を促進するプライベートエクイティファンド。
今回の投資は、米国でリサイクル率を向上させ、包装・容器の廃棄物ゼロを目指すペプシコのアクションの一環。同社は、2030年までに食品・飲料ポートフォリオ上でのバージンプラスチック調達量を50%削減する目標を設定済み。米国では、ペプシ・ゼロシュガーでは2022年までに、同社全商品では2030年までに100%リサイクル再生PET(rPET)への転換を目標としている。
同社の2020年サステナビリティレポートによると、包装・容器の87%はすでに、リサイクル可能・堆肥化可能・生分解性になっている。今回の投資では、包装・容器に使用する原料の回収をさらに後押しする。
同社は2014年、CLPの発足メンバーとして加盟。米国の都市、企業等に対し、集荷・運搬用トラックの購入や原料回収施設への最先端技術の導入等に必要な資金を提供してきた。さらに同社は、米国飲料協会のイニシアチブ「Every Bottle Back」を通じ、リサイクル再生PET(rPET)製造に向けた廃棄プラスチック回収の改善に注力。飲料企業や世界自然保護基金(WWF)、米環境NGOのRecycling Partnershipと協働し、プラスチック消費量の削減、リサイクル状況の改善、地域住民の教育、リサイクルインフラの近代化等を進めている。
2021年には、CLPや飲料容器のリサイクル・堆肥化を実現するためのコンソーシアム「NextGen Cup Challenge」と協働し、食品容器・包装分野での「コンポスティング・コンソーシアム」を発足。米国で、堆肥化フローの確立と、堆肥化可能な食品パッケージの回収を掲げ、堆肥化可能な素材を積極的に回収したサーキュラーエコノミー化を目指す。
【参考】【アメリカ】CLPやペプシコ、堆肥化可能な食品容器・包装の回収フロー確立でコンソーシアム発足(2021年11月16日)
【参照ページ】PepsiCo Beverages North America Announces $15 Million Investment in Closed Loop Partners' Leadership Fund
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