スペイン電力大手イベルドローラは12月23日、バルセロナ首都圏交通局(TMB)と協働し、公共交通機関の脱炭素化と汚染物質排出ゼロに向けたグリーン水素活用プロジェクトを開始したと発表した。商業規模でのグリーン水素の活用は、スペイン初。無乗客での走行テストを行った後、2022年から通常路線での運転を開始予定。
バルセロナ首都圏交通局(TMB)は、ポルトガル・バス製造カエタノバスから水素燃料電池バスを8台購入。同バスには、トヨタ製造の燃料電池と総容量37.5kgの水素貯蔵タンク5基を搭載する。また、シーメンス製造のトラクション・モーターと電圧インバーターを活用し、エンジン出力を制御。水素システムは、燃料電池と回生ブレーキ・システムで生成したエネルギーを貯蔵するLTOリチウムイオン技術によるトラクション・バッテリーで補完する。
イベルドローラは、EUの欧州気候・インフラ・環境エグゼクティブ・エージェンシー(CINEA)の助成を受け、スペインの工業地域ゾナ・フランカにある水素生成プラントで、グリーン水素を日量20kg生成する。生成したグリーン水素は、同地域の車両や産業へも供給可能。
【参照ページ】Barcelona receives the first Caetano hydrogen bus that will soon be refuelled at Iberdrola's green H2 plant
【画像】Iberdrola
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